相変わらず言葉少ない住職に導かれるまま付いて行くと、次に案内してもらったところ、それはなんと「お茶屋」さん!!
一力亭ではないけれど(当たり前やん)、紛れもなく、誰もが一度は画像や映像で見たことはあるけど、日本中の、いやもっと言うと世界中のほとんどの人が、ましてや女性が、足を踏み入れたことはないであろう、いや、踏み入れたくても踏み入れられない、伝統ある魅惑の世界。

(この画像はお借りしました)
もう、それからの時間というのは、今後二度と経験できないであろう、夢のようなひとときでした。
恐る恐る、お茶屋さんの狭い階段を上がっていくと、もううろ覚えではあるのですが、映画で観たことあるようなお座敷がありました。
今でこそ、旅行会社の企画で『京都観光&お茶屋遊びプラン』なるものがあるようですが、その時のお茶屋遊びは、まさしくホンモノ。
屏風の前で舞い踊る舞妓さんと、地方さんというのでしょうか、三味線を弾く人。
生まれて初めて見る本物の舞妓さんと芸奴さんが入れ替わり立ち代わりやってきて、舞妓さんに興味津々の私たちは、お酒をいただきながら、あれやこれや質問をしまくり、でも、舞妓さんたちも、珍客もいいところのOLの私たちに興味津々で、そんな私たちをニコニコ見ている住職ほったらかしでガールズトークで大盛り上がり!
2時間ほど“遊んだ”でしょうか。
やがてお開きの時間となり、表で芸妓さんたちから見送られつつ、「先生(住職)が女の人連れなんて、初めてなんで驚いた」とか、「ディスコ(時代ですね)に行ったことないから、おねえさんたちに連れて行ってほしい」なんて言われていたら、こんな貴重な経験をさせてくれた住職は、「そしたら後はお好きに、私はこれで。」と、一人タクシーに乗り込み、さらりと去って行きました。
私たちもかなり飲んでいたので、芸奴さんたちにもう二度と会う機会はないのに、「んじゃ、ディスコは次の機会にネ~」なんて言いながら、さよならしました。
それにしても、あの住職・・・
名前は愚か、お寺の名前さえ覚えていないのです。
ひどい話ですよね。
でも、もしご健在で再びお目にかかれるならば、あらためてお礼を言いたい。
このことは、私たちの中では一生忘れられない出来事ではあるのですが、さすがに24~5年も経つと、それなりに風化していました。
今回、久しぶりに祇園を歩いていて、「一力亭」と「川上」を見つけた途端に、そのときの事・・・・・・「若い女好きのなまぐさ坊主」と、内心思っていた住職のことを、最後には「遊び方を知ってる粋でかっこいいお坊さん」と、手のひらを返したように褒めちぎったことが面白くて、生意気でいい加減だったけど、そんな自分たちがかわいくて、とても懐かしく幸せな気持ちになりました。
一生心に残る、いい思い出です。
おしまい♪